吉岡心平のマーク

タム2100形2113

私有貨車

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タム2000形
タム2300形

 番号
解説

タム2111
タム2114

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特別編773
特別編775

積荷
●構造

入口


 三菱製の希硝酸タンク車と言えば、タキ8100形のトップを製作したことで有名だが、タム2100形は4両しかなく、このうち3両は他形式の改造車であった。今回は唯一の新製車だった一両を取り上げる。

 タム2113は昭和36年1月三菱製で、一ロット一両であった。旭化成初の希硝酸タンク車だが、一月後にタキ8100形8104が製作されている。

 設計比重は1.42・タンク容積は10.8mであった。

 タンク体は溶接部の腐食を防ぐため低炭素としたステンレス鋼(SUS28・後の304L)製で、寸法は直径1,510mm・長さ6,200mmである。
 台枠は平形で、長さは7,200mm・BC間距離は4,000mmであった。ブレーキはKC180形空気+片側、走り装置は2段リンク式であった。

 落成時の所有者は旭化成工業KK・常備駅は富士から昭和45年頃に南延岡に移動したが、昭和54年12月に富士に戻った。写真のように越中島の化成品センターに希硝酸を輸送していたが、昭和62年7月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和36年1月
製造所   三菱
設計比重 1.42
タンク容積 10.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 ステンレス鋼
タンク板厚 胴板6mm
タンク直径 1,510mm
タンク長さ 6,200mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      7,200mm
軸距      4,000mm
留置ブレーキ 片側
空気ブレーキ KC180形
走り装置   二段リンク式

タム2100形2113の写真

【写真1774】 タム2100形2113 昭和57年1月1日 越中島駅にて P:吉岡心平


【特別編774】070501作成R4A、070823R4A2、071017リンク変更、080929R4BY、100721諸元追加+R4B、140218R4C。