吉岡心平のマーク

タキ300形4443

私有貨車

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タキ250形
タキ400形

 番号
[ロット表]

タキ4424
タキ4445

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特別編766
特別編768

積荷
●構造

入口


 私有貨車の形態は、通常所有者と製造所により定まるが、今回はこの例外を取上げる。

 タキ4443と4444は昭和34年8月飯野製で、昭和31年1月に同社で製作されたタキ1334,1335の増備車で、所有者は同和鉱業であった。

 往年の私有貨車に詳しい方なら、同和〜飯野の組合せと言えば、既に弊サイトでも紹介した小坂駅常備のタキ300形の大群を思い浮かべることだろう。
 ところが同社所有のタキ300形には、本車のように外観の全く異なるグループがあったのである。

 タンク体は普通鋼製で、直径は1,550mm・長さは9,000mmであった。なおドーム直径990mmは小坂のグループと同一である。
 台枠は平形で長さは9,600mm・BC間距離は6,300mmと小坂組より1,200mmほど長い。ブレーキはKD254形空気+手、台車はTR41Aで、BC間が長いため台車改造の対象とはならなかった。

 落成時の所有者は同和鉱業KK・常備駅は汽車会社前であったが、後に南岡山となった。岡山臨港のワフと共に南岡山の名物だったが、昭和59年12月に廃車となった。


タキ300形4443の写真

【写真1767】 タキ300形4443 P:吉岡心平所蔵


【特別編767】070412作成R4A、070627R4A2、081111R4BY、130731R4C。