吉岡心平のマーク

タキ300形4445

私有貨車

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タキ250形
タキ400形

 番号
[ロット表]

タキ4443
タキ4450

 ページ
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特別編329
特別編331

積荷
●構造

入口


 タンク車の外観に、最も影響を与えるのはメーカーの相違だ。
 タキ300形は皆さん良くご存知の30トン積濃硫酸専用車だが、帝国車両が製作したのは僅か1両に過ぎない。同社は関西系のメーカーとして丸善石油を中心に石油系タンク車は多数製作したが、化成品タンク車はもとより少なく、貴重な存在である。

 タキ4445は、昭和34年帝国に製作された。一ロット一両であった。
 外観・構造は細くて長いタンク体が特徴だが、タキ300形の標準的スタイルからは、大きく外れている。

 残念ながら、タンク体・台枠の詳細寸法は残されていないが、直前に飯野で製作されたロットであるタキ4443,44と良く似ている様に見えるのは、興味深いことだ。写真は福田さんのサイトに掲載されているので、参照頂きたい。
 なお台車がTR41Dに改造されている点から、BC間距離は6m未満だったようである。

 所有者は安宅産業KK・常備駅は南延岡であった。昭和51年4月に常備駅は幸崎に異動し、昭和52年10月には合併により社名は伊藤忠商事KKとなった。他車と混じって幸崎駅から山陰の益田などへ運用されていたが、昭和60年12月に廃車となった。


●同一形式 タキ300形4444(福田孝行の貨車銘板研究室005)


タキ300形4445の写真

【写真1330の1】 タキ300形4445 昭和50年8月2日 大分駅にて P:吉岡心平

タキ300形4445の写真

【写真1330の2】 タキ300形4445 昭和50年8月2日 大分駅にて P:吉岡心平


【特別編330】030110作成、040521R4、041212R4A、070627R4A2、080921R4BY、130715R4C。