吉岡心平のマーク

タキ6900形6933

私有貨車

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タキ6850形
タキ6950形

 番号
ロット表

タキ6925
タキ6941

 ページ
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特別編738
特別編740

●積荷
●構造

入口


 旭化成のタキ6900形としては、既に第305週でタキ6941を紹介したが、今回はその2つ前のロットを取り上げる。

 タキ6933は昭和39年6月三菱製で、同年5〜7月に製作されたタキ6932〜6936の5両ロットに属していた。

 タンク体は普通鋼製で、直径は2,050mm・長さは11,670mmであった。なぜか既出のタキ6941より90mm長い。
 本形式の特徴である上出し方式の荷役設備は、類車と変わらず、三菱製の特徴である丸型プロテクタを装備していた。
 台枠は平形で、長さ12,400mm・BC間距離

9,100mmはタキ6941と同一だが、このロットが異なる最大のポイントは、空気ブレーキとしてシリンダと空気溜が一体となったKC254形を装備している点である。これはメーカーの三菱が一時期好んだプラクティスで、模型ファンには格好のバリエーションになるだろう。台車はTR41Cである。

 落成時の所有者は旭化成工業KK・常備駅は富士であった。余剰となっていた昭和52年10月に日本石油輸送KKに売却され、常備駅が南港に変わった。保安度向上に伴うタンク構造の見直しで、有毒化成品の輸送が上出し方式のタンク車に限定されたことが幸いしたようである。写真は東室蘭〜越中島間で粗製タール酸の輸送に使用されていた際のもの。昭和59年6月に廃車となった。


【特別編739】070108作成R4A、070713R4A2、081107R4BY。

タキ6900形6933の写真

【写真1739】 タキ6900形6933 昭和53年10月 越中島駅にて P:吉岡心平