吉岡心平のマーク

タキ6900形6941

私有貨車

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タキ6850形
タキ6950形

 番号
ロット表

タキ6933

 ページ
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第304週
第306週

●積荷
●構造

入口


 タキ6900形は30トン積アクリルニトリル専用車で、昭和33〜40年に三菱・富士車・日車支店・日立で45両製作された。
 弊サイトでは既に日車支店製のタキ6916を紹介したので、今回は最も多数派であった三菱製のロットを取り上げる。

 タキ6941は昭和40年3月三菱製で、6937〜6941の5両ロットであった。ユーザーは旭化成で、同社は昭和38年8月〜40年9月に三菱で本形式を5ロット15両を製作したが、本車はその一員である。

 設計比重は0.81と高く、タンク容積は37.0mである。

 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板9mm・鏡板12mm、寸法は直径2,050mm・長さ11,580mmで、長さがやや短い他は標準的である。
 荷役装置は有毒性積荷のため空気圧による上出し方式で、タンク上部にある締切弁は三菱製の特徴である円筒形プロテクタに収納されていた。
 台枠は平形で、長さは12,400mm・BC間距離は9,100mm、ブレーキはKD形空気+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は旭化成工業KK・常備駅は富士であった。15両の仲間のうち、5両はタキ4200形に改造、8両は日石輸送に移籍したが、本車と6944の2両は旭化成のまま残り、昭和55年10月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和40年3月
製造所   三菱
設計比重 0.81
タンク容積 37.4m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 11,480mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      12,500mm
BC間距離  9,200mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ6900形6941の写真

【写真305】 タキ6900形6941 昭和49年9月15日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第22巻に「P01290」として収録されています。


【第305週】060702作成R4A、061006リンク追加、070713R4A2、081027R4BY、131109諸元追加+R4C。