吉岡心平のマーク

タム3700形3704

私有貨車

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タム3500形
タム3800形

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解説


タム3708

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特別編728
特別編730

積荷
●構造

入口


 今回は初期のタム3700形15トン積メタノール専用車を取り上げる。

 タム3704は昭和27年9月新潟製で、タム3703〜3705の3両ロットであった。

 本形式の2ロット目で、新潟製では初めての作であった。このためタム500形ガソリン専用車をモディファイしたが、軸距を延長したため、全体のバランスはこちらの方が取れている。

 設計比重は0.75・タンク容積は20.8mであった。
 タンク体は普通鋼製で、内面は漆でコーティング

されていた。タンク板厚は胴板9mm・鏡板12mm、同寸法は直径1,890mm・長さ(外寸)は7,514mmであった。
 台枠は標準的な平形で、長さは8,800mm・軸距は4,400mmであった。ブレーキはKD203形空気+片側、走り装置は一段リンク式だったが、ヨンサントウで2段リンクに改造された。

 所有者は日本瓦斯化学工業KK・常備駅は焼島から、昭和43年4月に水島港に移動した。所有者は合併により昭和46年12月に三菱瓦斯化学KKとなった。写真は昭和55年の撮影で、キシレンの工場間輸送に使用されていたが、昭和58年8月に廃車となった。


【特別編729】061218作成R4A、070616R4A2、081013R4BY。

タム3700形3704の写真

【写真1729】 タム3700形3704 昭和55年10月10日 栄町駅にて P:吉岡心平