吉岡心平のマーク

タキ5050形65053

私有貨車

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タキ5000形
タキ5100形

 番号
[ロット表]

タキ65050

 ページ
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特別編727
特別編729

積荷
●構造

入口


 今回は、リクエストにお答えして、三井フロロケミカルのタキ5050形を取り上げる。
 所有者である三井フロロケミカルは、塩酸タンク車の大ユーザーで、本形式だけでも7ロット13両を所有したが、本車はその最後を飾った車両として記憶される。

 タキ65053は昭和52年5月富士重で製作された。一ロット一両であった。

 時節柄保安対策車として製作され、タンク踏板や台枠端部は強化型を採用、台車もTR225を装備して落成した。設計比重は1.18・タンク容積は29.6mであった。

 タンク体は普通鋼製で板厚は胴板9mm・鏡板12mm、内面は厚さ3mmのゴムでライニングされていた。タンク寸法は直径2,050mm・長さは9,900mmで、ドームはフランジ構造だが高さが低く、所謂「子ドーム」と称する類であった。
 台枠は標準的な平形で、長さは10,900mm・BC間距離は7,500mmと本形式の保安対策車では標準となる値である。ブレーキはKSD180−254形積空+手、台車はTR225であった。

 所有者は三井フロロケミカルKK・常備駅は三保であった。三保線の廃止により、昭和59年7月に大竹に移動したが使い道がなかったようで、翌8月に廃車となった。車齢は僅か7年余りであった


■主要諸元
製造年   昭和52年5月
製造所   富士重
設計比重 1.18
タンク容積 29.6m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
タンク材質 普通鋼
タンク内面 厚さ3mmゴム
タンク板厚 胴板9・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 9,900mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      10,900mm
BC間距離  7,500mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD180−254形積空
台車      TR225形

タキ5050形65053の写真

【写真1728】 タキ5050形65053 昭和54年1月20日 西名古屋港駅にて P:吉岡心平


【特別編728】061216作成R4A、070926R4A2、081110R4BY、131122R4C、140116諸元追加。