吉岡心平のマーク

タキ23900形23904

私有貨車

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タキ23800形
タキ23950形

 番号
ロット表

タキ23900

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特別編714
特別編716

●積荷
●構造

入口


 今回はタキ23900形で準保安対策車となった第2ロットを取り上げる。

 タキ23902は昭和49年9月富士重で、23902〜23904の3両ロットとして製作された。

 設計比重は1.68・タンク容積は23.8mで、第1ロットと同一であった。
 積荷は人畜無害だが重く粘稠で汚染を嫌うため、タンク体はステンレス鋼製とされ、形状は流出を助けるため、中央に向かって1/50でスウェイバックしたV2形とされた。寸法は直径1,950mm・長さ8,480mmとロット1と変わらないが、荷役時に用いる空気圧が高いため、タンク中央部の折り目にはチャンネルによる補強が追加された。

 荷役装置は吐出管による下出し方式だが、粘稠な積荷の流下を補助するため加圧する際の空気圧は3.0kg/cmまで許容されている。
 台枠は平形で、長さは10,000mm・軸距6,700mmは40トン積車のお約束である。留置ブレーキは両側から手に変わり、空気ブレーキはKSD180−254形積空、台車は重量車向のTR41E−13であった。

 落成時の所有者は富士カオリン工業KK・常備駅は吉原であった。昭和62年3月には常備駅はそのままで所有者はKKイーシーシージャパン、その後はKKイーシーシーインターナショナルとなった。平成9年7月に形式の5両全てが一斉に廃車され、形式消滅している。


●関連形式 タキ18000形18000 39トン積白土液専用車で昭和44年富士重製。

        タキ18000形18011 昭和45年富士重製、35系で缶体補強環を外側に移したタイプ2。


タキ23900形23904の写真

【写真1715】 タキ23900形23904 昭和52年9月9日 吉原駅にて P:吉岡心平

補強されたタンク踏板や手摺、そしてチャンネル状の台枠端梁などが準保安対策車の印である。


【特別編715】061024作成R4A、070402リンク変更、070822R4A2、130221R4C。