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タキ23950形23951 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
リクエストにお答えして、今回は白土液ならぬ白土のタンク車を紹介する。 タキ23950形は30トン積の白土専用車。メーカーは日車で、昭和48年10月にロット1が10両、昭和50年5月にロット2が4両が製作された。 積荷は製紙用副資材で、設計比重は0.45と歴代私有貨車の中で最小であった。このため荷重30トンにも拘らず、タンク容積は66.6m3と極めて大型である。全体の作り自体は、タキ11500形セメント専用車を長手方向に延長したものだ。 |
ロット1と2はタンク梯子や通気管の配置が異なっていたので、写真1と2を見比べて頂きたい。とにかく巨大なタンク車で貨車ファンには人気があったが、東北地方内で運用されていたため、撮影するのは容易ではなかった。 所有者はジークライト化学鉱業KK・常備駅は板谷で、同地の特産品であった「ジークライト」を石巻港・八戸臨海の北沼などの製紙工場に輸送していたが、同社の廃業により昭和59年4月から8月にかけて全車廃車となった。僅か10年の生涯であった。 |
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ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 23950〜23959 | S4810 | 日車 | ジークライト化学鉱業KK |
2 | 23960〜23963 | S5005 | 日車 | ジークライト化学鉱業KK |
【写真1031の1】 タキ23950形23951 昭和54年7月25日 石巻港駅にて P:吉岡心平
ロット1で、タンク梯子が両妻にある。
【写真1031の2】 タキ23950形23962 昭和54年7月25日 石巻港駅にて P:吉岡心平
タンク梯子が2位妻側だけになった。