吉岡心平のマーク

タキ5000形5022

私有貨車

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タキ4950形
タキ5050形

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ロット表

タキ5019
タキ5023

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特別編706

積荷
●構造

入口


 今回は成瀬さんのリクエストにお答えして、タキ5000形は30トン積塩酸専用車のうち、5022を取り上げる。

 タキ5022は昭和39年4月造機製で、一ロット一両として誕生した。

 設計比重は1.17・タンク容積は25.7m3で、本形式では標準的な値である。
 外観・構造は造機製としてありふれたもので、タンク受台が異様に小さい点も同社製の証だ。

 タンク体は普通鋼製で、内面は耐食のため厚さ5mmのゴムライニングが施され、板厚は胴板9

mm・鏡板12mm、タンク寸法は直径は1,950mm・長さは9,000mmであった。
 荷役装置も塩酸専用車として標準的なもので、液出入管や安全弁はすべてフランジ構造となったドーム頂部に集結されている。
 台枠は平形で、長さは9,650mm、BC間距離は6,350mm、ブレーキはKD形空気+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は三谷産業KK・常備駅は東金沢であった。昭和48年5月、常備駅は松任に変わった。保安対策により、昭和50年6月に富士重工で劣化していたタンク体を新品に乗せ換える改造を受けた。平成6年1月に廃車となった。


タキ5000形5022の写真

【写真1705の1】 タキ5000形5022 昭和44年3月7日 塩浜操駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】

タキ5000形5022(更新後)の写真

【写真1705の2】 タキ5000形5022 昭和51年4月10日 隅田川駅にて P:吉岡心平

タンク体を載せ替えた後の姿。新製した缶体は空容積増加のため一回り大型である。


【特別編705】060914作成R4A、060916写真1705の2追加、070720R4A2、080925R4BY、110123R4B、130802R4C。