吉岡心平のマーク

タキ2100形2293

私有貨車

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タキ2050形
タキ2200形

 番号
[ロット表]

タキ2261
タキ2334

 ページ
索引

特別編703
特別編705

積荷
●構造

入口


 タキ2100形は30トン積石油類専用車だが、保温キセ付の有無などバラエティに富んでいることが特徴だ。今回はキセなしのグループから、タンク容積が異様に大きいロットを解説する。

 タキ2293は昭和34年12月川崎で、2290〜2294の5両ロットの一員として製作された。

 このロットで、まず怪しいのはタンク容積だ。設計比重0.82から求めた容積は36.6mとなるが、実車の値は38.0mで、両者に齟齬が見られる。
 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板9mm・鏡板

12mm、タンク寸法は直径は2,050mm・長さは11,800mmに達する。ちなみにこの寸法は昭石向に川崎が製作したタキ1500形とほぼ同値だが、このロットがタンク内部に加熱管を持つのに対し、高比重な重油輸送用の筈なタキ1500形には加熱管がない。これは何故だろうか?
 台枠は平形で、長さは12,400mm・BC間距離は9,100mmであった。ブレーキはKD形空気+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は昭和石油KK・常備駅は東新潟港であった。昭和35年1月に塩浜駅に移り、昭和55年11月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和34年4月
製造所   川崎
設計比重 0.82
タンク容積 38.0m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 11,800mm
付属設備 蒸気加熱管
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      12,400mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ2100形2293の写真

【写真1704】 タキ2100形2293 昭和55年10月18日 村田駅にて P:吉岡心平


【特別編704】060912作成R4A、070704R4A2、081115R4BY、110403R4B、130801諸元追加+R4C。