吉岡心平のマーク

タキ4950形4951

私有貨車

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タキ4900形
タキ5000形

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ロット表


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特別編79
特別編81

積荷
●構造

入口


 「サラシ液」と聞くと得体が知れないものに思えるが、「次亜塩素酸石灰液」と言い換えれば良く判る・・・ って、かえって判らない!?
 呉羽化学のサラシ液タンク車は、カセイソーダ専用車からの改造車が多いことが特徴である。タサ1300形改造のタラ600形は「3軸車の本」で、タキ7100二代形を改造したタラ700形は特別編38で各々紹介したが、他にもタキ2800形から作ったタサ4900形があった。そして今回取り上げるタキ4950形はタキ4200形の改造車である。

 タキ4950形4両はタキ4200形4233〜36から昭和37年10月に改造された。種車は昭和36年5月新潟製で、当時としては最新の車両を充当したことになる。改造内容はブレーキ率の修正程度で、専用種別変更とするのが適当かもしれない

従って外観・構造は種車時代と同一であった。
 ところが昭和46年富士重で、タキ18500形サラシ液専用車に似たドームレス構造のタンク体を新製・交換したため、外観はそれまでと一変した。タンク材質は耐候性高張力鋼で、内面が厚さ4mmのゴムでライニングされ、周囲には保冷用のグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセ付きである。当時は、どうせ更新するなら30トン積にするチャンスなのに、と思ったものだった。

 所有者は呉羽化学工業KK・常備駅は勿来であった。用途は製紙時の漂白で、運用先は東海道本線の島田が有名だったが、他にもあったかもしれぬ。廃車時期はタキ4952、53が昭和54年12月、写真のタキ4951は昭和57年1月、タキ4950が最も長命で平成5年8月であった。


タキ4950形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
4950〜4953 S3710▲ (専変) タキ4200 4233〜4236 呉羽化学工業KK

タキ4950形4951の写真

【写真1080】 タキ4950形4951 昭和49年4月24日 新鶴見操にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第12巻に「P00687」として収録されています。


【特別編80】010719作成、020713本文修正、020717リンク追加、030717リンク変更、040130R4、050410
R4A、070902R4A2、071008ロット表R3追加、080714R4BY、130613R4C。