吉岡心平のマーク

タキ6600形6615

私有貨車

 形式
索引

タキ6550形
タキ6650形

 番号
ロット表

タキ6613
タキ6617

 ページ
索引

特別編690
特別編692

積荷
●構造

入口


 タキ6615は昭和39年2月富士車両で、タキ6600形の15ロット目として製作された。一ロット一両であった。
 本形式で初めての富士車両製だが、所有者の日本触媒では既に三菱でタキ6605,6606を製作しており、本車はこれ等を下敷きに作られた。

 設計比重は1.12・タンク容積は27.4mで、三菱製と同一である。
 タンク体は普通鋼製の内面に厚さ2mmのステンレス板を貼り付けたもので、寸法は直径1,950mm・長さ9,500mmと、三菱製より直径を50mm太くし、その分長さを約500mm短縮した。

 荷役装置は自重による下出し方式だが、面白いのは流入外気の乾燥装置で、お手本とした三菱製は箱型は6605迄で、6606以降は円筒形に設計変更したが、本車は古いタイプである箱型を採用した。特許問題でもあったのだろうか?
 台枠は平形で、長さは10,000mm・BC間距離は6,700mm、ブレーキはKD形空気+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本触媒化学工業KK・常備駅は大樹寺から同年12月には千鳥町、昭和45年1月に浮島町に変わった。平成3年6月には社名がKK日本触媒となり、平成9年7月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和39年2月
製造所   富士車両
設計比重  1.116
タンク容積 27.4m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム有
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板8・鏡板12mm
タンク内面 厚さ2mmステンレス板
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 9,500mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式吸湿装置付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      10,000mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ6600形6615の写真

【写真1691】 タキ6600形6615 昭和52年4月5日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

タンク直径が1,950mmと50mm増えたため、長さがは約500mm短かい。


【特別編691】060729作成R4A、070711R4A2、080724R4BY、100508諸元追加+R4B。