吉岡心平のマーク

タキ23800形23831

私有貨車

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タキ23700形
タキ23900形

 番号
ロット表

タキ23829

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特別編686
特別編688

積荷
●構造

入口


 平成になって新製されたタンク車は少ない。中でもタキ23800形35トン積ラテックス専用車は平成生まれが多く、23819〜23833の15両を擁していた。今回はそのうち、最終ロットとして作られた日車製を取り上げる。

 タキ23831は平成3年10月日車で、23831〜23833の3両ロットとして製作された。富士重製の23827〜23830と競作されている。

 基本設計は38系だが、タンク体は魚腹形のF3タイプ異径胴を止め、35系ライクな葉巻型のC3タイプ異径胴を採用した。
 本形式では平成2年富士重製が初めて採用した構造だが、恐らくこちらの方が異径胴部の製作が容易だったためと思われる。

 タンク体はステンレス鋼製で、板厚は胴板6mm・鏡板8mm、寸法は両端直径1,800mm・中央直径2,300mm・長さ11,200mm、周囲には100mm厚グラスウール断熱材と薄ステンレス鋼板製の保温キセがあった。過去に製作されたF3タイプのロットからは、両端直径が50mm細くなり、長さが僅かに異なる。またタンク塗色もユニークで、薄いグレーに塗装されていた。
 台枠は38系標準で、長さ12,250mm・BC間距離8,850mmとF3タイプと同一である。ブレーキは手+KSD形積空、台車はTR225であった。

 落成時の所有者は日本石油輸送KK・常備駅は名古屋南港から、平成9年3月に郡山に変わり、平成20年度に廃車となった。写真は奥野谷浜のJSRから運用されていた時代のものである。


■主要諸元
製造年   平成3年10月
製造所   日車
設計比重 0.94
タンク容積 37.2m3

●上廻り
タンク形態 異径胴(C3形)ドームレス
タンク材質 ステンレス鋼
タンク板厚 胴板6mm・鏡板8mm
タンク両端直径 1,800mm
タンク中央直径 2,300mm
タンク長さ 11,200mm
熱絶縁   グラスウール厚さ100mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   38系標準
長さ      12,250mm
BC間距離  8,850mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD180−254形積空
台車      TR225形

タキ23800形23831の写真

【写真1687】 タキ23800形23831 撮影日不明 神栖駅にて P:吉岡心平

タンク体は銀色でなく、グレーに塗装されている。


【特別編687】060718作成R4A、070716R4A2、081008R4BY、110121本文修正+諸元追加+R4B、131123
R4C。