吉岡心平のマーク

タキ6600形6623

私有貨車

 形式
索引

タキ6550形
タキ6650形

 番号
ロット表

タキ6622
タキ6629

 ページ
索引

特別編672
特別編674

積荷
●構造

入口


 タキ6600形は30トン積エチレングリコール専用車で、三井物産や日本触媒の車両が有名だか、今回は数の割に目立たなかった日曹油化の所有車を取り上げよう。

 日曹向のタキ6600形は6613・・・6638まで10両あり、このうち7両は富士重製、本車を含む残り3両は日車支店製であった。ちなみに本車の落成は昭和40年7月で、一ロット一両であった。

 設計比重は1.09・タンク容積は27.5mであった。
 従来の日曹向では、タンク材質にステンレスクラッド鋼を用いていたが、このロットからステンレス鋼に変更された。このため板厚は胴板6mm・鏡板8mmと薄くなり、自重も軽減された。タンク直径

は1,900mm・長さは10,034mmで、本形式の中では細く長いタイプに属する。
 エチレングリコール専用車のシンボルである除湿装置は、東レ/三井物産向に酷似した箱型を採用した。写真では細いS字管が見えるが、これは地上に乾燥空気/窒素の供給設備がある際に用いる通気管である。
 台枠は平形で、長さは10,700mm・BC間距離は7,400mmと長い。ブレーキはKD形空気+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は日曹油化工業KK・常備駅は浜五井であった。北岡崎の日本エステルにエチレングリコールを輸送していたが、晩年には写真のように名古屋港から九州へのグルコン酸ソーダ輸送に転用された。平成7年7月に廃車となった。


タキ6600形6623の写真

【写真1673】 タキ6600形6623 昭和62年8月13日 名古屋港駅にて P:吉岡心平


【特別編673】060526作成R4A、070727R4A2、080702R4BY、131118R4C。