吉岡心平のマーク

タキ8100形8137

私有貨車

 形式
索引

タキ8050形
タキ8150形

 番号
解説

タキ8133
タキ8145

 ページ
索引

特別編671
特別編673

積荷
●構造

入口


 平成17年度末の両数表を見て驚いた。タキ8100形が形式消滅したのである。時節柄不思議ではないのだが、悲しいことである。
 今回は同形式を偲んで、最大両数だったロットを取り上げよう。

 タキ8137は昭和42年11月富士重で、タキ8135〜8144の10両ロットで誕生した。タキ8100形で1ロット二桁はこのロットだけで、持ち主の日産化学が新設した長岡工場からの製品輸送用に大量増備した貨車のひとつである。

 設計比重は1.32・タンク容積は22.7mで、日産化学では標準値であった。

 タンク体はステンレス鋼製で、板厚は胴板6mm・鏡板8mmと薄い。タンク直径は1,900mm・長さは8,340mmで、均整の取れたスタイルであった。タンク踏板は金網製であった。
 荷役装置は空気圧による上出し方式で、液出・空気管共にS字管ほ装備していた。
 台枠は平形で、長さは9,200mm・BC間距離は5,900mm、ブレーキはKSD形積空+手、台車はTR41Cから第一次改造でTR41Dとなった。

 所有者は日産化学工業KK・常備駅は西長岡で、昭和47年7月に速星駅に移動した。写真のタキ8137はこのロットのうち最後まで残ったグループだったが、平成17年度に廃車となった。


【特別編672】060523作成R4A、070728R4A2、080730R4BY。

タキ8100形8137の写真

【写真1672】 タキ8100形8137 昭和57年9月3日 名古屋港駅にて P:吉岡心平