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タキ20600形20600 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
嘗て35系タンク車と言えば、「邪魔だ退け」的存在だったが、中には珍品も存在した。今回紹介するタキ20600形もその一つで、小生にとっては最後まで残った未撮影形式の一つである。 タキ20600は35トン積脂肪酸専用車で昭和46年3月日立で製作された。タキ9400形30トン車の増備として登場したが、5トン増積するためキセ付35系タンク車となったものである。ちなみに一形式一両であった。 設計比重は0.84・タンク容積は41.6m3で、値はタキ45000形と同じだが、重保温タイプのキセを装備したため、外観は全く異なる。 |
m・中央直径2,250mm・長さは12,500mmと異様に細くて長い。これはタンク周囲にウレタン150mmに上る極厚の断熱キセを有するためで、内部には加熱管装置を持つ。なお高温となる積荷でウレタンを使用した例は珍しい。 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は東高島であったが便宜置籍で、実使用者は花王石鹸・基地は和歌山操駅であった。その後、常備駅は平成元年3月に郡山に移動した。晩年はラテックスの臨専となり、写真も奥野谷浜のJSR運用に入っていた際のもので、劣化したキセ外被が痛ましい。平成12年6月に廃車となった。 |
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■主要諸元 製造年 昭和46年3月 製造所 日立 設計比重 0.84 タンク容積 41.6m3 タンク形態 異径胴(C3)形ドームレス ●上廻り タンク材質 ステンレス鋼(SUS304) |
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm タンク両端直径 1,800mm タンク中央直径 2,250mm タンク長さ 12,500mm 熱絶縁 厚さ150mmウレタン 付帯設備 ステンレス製加熱管 ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 35系標準 台枠長さ 13,300mm BC間距離 10,000mm 留置ブレーキ 両側 空気ブレーキ KE305形 台車 TR41C形 |
【写真1676】 タキ20600形20600 撮影日不明 神栖駅にて P:吉岡心平