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タム4000形4027 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タム4000形については既に多数のロットを解説したが、今回は坂内さん提供の写真から、汽車の中でも珍しい大阪製作所製を取り上げる。 同時期に複数事業所でタンク車を平行製作したメーカーでは日車が有名だが、汽車も戦後しばらくの間は東京と大阪で類似車種を製作した。なお最終的には東京に集約され、大阪は高圧ガスや特殊ライニングを持つ車両に限定されている。 タム4027は昭和25年2月に、4026〜4036からなる11両ロットの一員として誕生した。なおこのロットが、本形式で唯一の汽車大阪製である。 設計比重は0.83・タンク容積は18.0m3で、灯軽油の輸送用と思われる。 |
タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板8mm・鏡板10mmとガソリン専用車より薄く、寸法は直径1,854mm・長さ7,020mmであった。ドームの頂部はいささか丸みが強く、タンク受台は小型のもの8個で、至極まっとうな作りであった。 所有者は昭和石油KK・常備駅は浜川崎であったが、後者は昭和27年7月羽後平沢を経て、昭和44年5月鷹取に移動した。写真は移動から一ヶ月後の撮影だが、常備駅の標記はまだ変更されていない。昭和58年8月に廃車となった |
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【写真1627】 タム4000形4027 昭和44年6月5日 鷹取駅にて P:坂内定比古
【坂内さんから貴重な写真を提供して頂きました】