吉岡心平のマーク

タム4000形4027

私有貨車

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索引

タム3900形
タム4500形

 番号
[ロット表]

タム4025
タム4038

 ページ
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特別編626
特別編628

積荷
●構造

入口


 タム4000形については既に多数のロットを解説したが、今回は坂内さん提供の写真から、汽車の中でも珍しい大阪製作所製を取り上げる。

 同時期に複数事業所でタンク車を平行製作したメーカーでは日車が有名だが、汽車も戦後しばらくの間は東京と大阪で類似車種を製作した。なお最終的には東京に集約され、大阪は高圧ガスや特殊ライニングを持つ車両に限定されている。

 タム4027は昭和25年2月に、4026〜4036からなる11両ロットの一員として誕生した。なおこのロットが、本形式で唯一の汽車大阪製である。

 設計比重は0.83・タンク容積は18.0mで、灯軽油の輸送用と思われる。

 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板8mm・鏡板10mmとガソリン専用車より薄く、寸法は直径1,854mm・長さ7,020mmであった。ドームの頂部はいささか丸みが強く、タンク受台は小型のもの8個で、至極まっとうな作りであった。
 台枠は平形で、側梁に180mmチャンネルを使用した頑丈なものである。寸法は長さ7,400mm・軸距4,200mmで、トムより長い。走り装置は1段リンク式だったが、ヨンサントウで2段リンク式に改造された。

 所有者は昭和石油KK・常備駅は浜川崎であったが、後者は昭和27年7月羽後平沢を経て、昭和44年5月鷹取に移動した。写真は移動から一ヶ月後の撮影だが、常備駅の標記はまだ変更されていない。昭和58年8月に廃車となった


タム4000形4027の写真

【写真1627】 タム4000形4027 昭和44年6月5日 鷹取駅にて P:坂内定比古

【坂内さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編627】051020作成R4A、070613R4A2、081005R4BY、101103R4B。