吉岡心平のマーク

タム1形2

私有貨車

 形式
索引

タ13300形
タム40形

 番号
[ロット表]

タム1

 ページ
索引

特別編625
特別編627

積荷
●構造

入口


 坂内さんから、素晴らしい貨車写真を提供頂いた。今回はそのシリーズの第一号として、タム2を紹介しよう。ちなみにタム1形は既に同一ロットである1号車を掲載したが、後天的改造による変化の違いを味わって頂ければ幸いである。

 タム1形は昭和3年の大改番で、14トン積の石油タンク車をまとめた形式で、戦災復旧車を含めると23両があった。

 タム2は大正11年7月新潟でア2400M44形2401として製作された。

 タンク体は鋲接で、台枠内に落込まれ、両者は片側3ケ所の繋ぎ板で一体化されている。連結器は落成時はリンク式であったが、当初から自動連結器への改造を想定して設計され、タンク体下部には連結器を収納するための逃げがあった。

 ブレーキ装置は、登場時は片側ブレーキのみで空気ブレーキは未装備だったが、戦後改造により追加された。本車がタム1号車より長生きした理由の一つは、この点であったと思われる。走り装置は1段リンク式であった。

 落成時の所有者は帝国石油KK・常備駅は道川であった。同年11月に旭石油KK所有・羽後平沢駅常備となり、13年5月道川、13年12月西戸崎、15年1月海神奈川、同年6月石油と全国各地を転々とした。タム2に改番されてからは昭和6年9月桜島、10年6月羽後平沢を経て、同駅常備のまま昭和17年10月の統合で昭和石油KK所有となった。無事戦後を迎えてからは昭和27年3月浜川崎、昭和29年11月名電築港と移動し、昭和41年1月の名古屋臨海発足による汐見町への変更を最後に、ヨンサントウ直前の昭和43年9月廃車となった。


【特別編626】051015作成R4A、070708R4A2、081005R4BY。

タム1形2の写真

【写真1626】 タム1形2 昭和42年8月24日 四日市駅にて P:坂内定比古

【坂内さんから貴重な写真を提供して頂きました】

タム1はタンク踏板の新設など上廻りに手を加えたが、本車は空気ブレーキなど下廻りが改善されている。