吉岡心平のマーク

タム8600形8601

私有貨車

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タム8500形
タム8700形

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ロット表

タム8600

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特別編622
特別編624

積荷
●構造

入口


 タム8600形は15トン積トリクロールエチレン専用車で、既にトップナンバーを紹介したが、今回はもう一両の8601を取り上げる。

 タム8601は昭和43年1月汽車東京で製作された。

 積荷は塩素系の溶剤・洗浄剤で、設計比重は1.46、タンク容積は10.2m3であった。
 タンク体は純度保持のためステンレス鋼製で、板厚は胴板6mm・鏡板8mmと薄い。タンク寸法は直径1,550mm・長さ5,800mmであった。ドーム頂部はフランジ構造で、同社製のタキ200形

やタキ7050形のそれと酷似していた。
 台枠は平形で、長さは6,500mm・BC3,500mmとコンパクトな設計である。走り装置は2段リンク式であった。留置ブレーキは片側だが、その後増備された2軸タンク車は両側ブレーキを装備したので、恐らく片側ブレーキで最後に新製された2軸タンク車だと思われる。

 落成時の所有者は東亜合成化学工業KK・常備駅は伏木だったが、昭和54年5月には四国の勝瑞駅に移った。昭和59年1月には浅野、昭和60年3月に昭和町と各地を転々とし、平成5年4月、トップナンバーと一緒に廃車となった。


●同一専用種別 タキ200二代形213 タキ2600形の改造車で、ドームレスタンク体を持つ。

●関連形式 タキ7050形7051    酷似したタンク体を持つ四塩化炭素専用車。


【特別編623】050926作成R4A、070708R4A2、081004R4BY。

タム8600形8601の写真

【写真1623】 タム8600形8601 昭和56年9月20日 塩浜操駅にて P:吉岡心平