吉岡心平のマーク

タサ4100形4194

私有貨車

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タサ4000形
タサ4300形

 番号
解説

タサ4190
タサ4200

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特別編619
特別編621

積荷
●構造

入口


 タサ4100形は20トン積液化アンモニア専用車で、昭和31〜39年に142両が製作された。

 高圧ガスタンク車の製造は、特定メーカーが独占している。タム2300形液化塩素専用車では圧倒的な強さを誇った三菱だが、本形式では20両と、日車・日立の後塵を拝することになった。

 タサ4194は昭和36年10月三菱製で、4193との2両ロットである。
 タンク体はボイラー用鋼板(SB42)製で、寸法は直径1,843mm・長さ14,400mmと、日立製の直径1,900mm・長さ13,800mmより細くて長い。タンク周囲にはグラスウール75mmと薄

鋼板からなる保冷キセがあり、キセ外観は三菱製の特徴であるボルト締め5分割形であった。
 荷役装置は標準的なマンホール弁方式だが、昭和52年5月に液化アンモニア用に開発された緊急遮断弁の取付改造を受けている。
 台枠は平形で、長さは15,400mm・BC間距離は12,100mmとこれまた日立製より各800mm長い。ブレーキは重量車用のKE形積空+手、台車はTR41Cとなった。

 所有者は三菱化成KK・常備駅は黒崎であった。写真は大分駅で撮影したもので、黒崎から九州島内で運用されたようである。車齢20年を迎えた昭和55年5月に廃車となった。


タサ4100形4194の写真

【写真1620】 タサ4100形4194 昭和50年8月2日 大分駅にて P:吉岡心平


【特別編620】050913作成R4A、070730R4A2、080928R4BY、110130R4B。