吉岡心平のマーク

タキ19700形19705

私有貨車

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タキ19600形
タキ20000形

 番号
ロット表

タキ19701

 ページ
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特別編620
特別編622

積荷
●構造

入口


 タキ19700形は35トン積希硫酸専用車で、昭和45年4両、昭和50年2両の計6両が製作された。前者は既出なので、今回は、平成16年度に姿を消した昭和50年製のロットを紹介する。

 タキ19705は19704と共に昭和50年11月日車で、我国最後の希硫酸専用タンク車として生を受けた。

 ユーザーである日本曹達は多数の希硫酸タンク車を所有していたが、本ロットの設計比重は1.45と、同社保有車の中では低目である。

 外観・構造は塩酸専用車に酷似し、タキ5050形のミニチュア版と言った趣である。
 タンク体は普通鋼製のドーム付直円筒形で、内

面は耐食のため厚さ4mmのゴムでライニングされ寸法は直径1,950mm・長さ8,870mmであった。
 ドーム頂部はゴムライニング車特有のフランジ構造で、保安度向上後の製作のためタンク踏板は強化され、手摺部分には板状のプロテクタが設置されていた。
 台枠は平形で、長さは10,000mm・BC間距離は6,700mmと、奇しくも昭和45年製のロットと同一である。ブレーキはKSD形積空+手、台車はTR225であった。

 所有者は日本曹達KK・常備駅は二本木であった。晩年は能町との間で、廃酸の社内輸送に使用されていたが、能町専用線の廃止に伴い、平成16年9月に2両揃って廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和50年11月
製造所   日車
設計比重 1.45
タンク容積 24.1m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク内面 厚さ4mmゴムライニング
タンク板厚 胴板9・鏡板12mm
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 8,870mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      10,000mm
BC間距離  6,700mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD180−254形積空
台車      TR225形

タキ19700形19705の写真

【写真1621】 タキ19700形19705 昭和57年10月9日 二本木駅にて P:吉岡心平


【特別編621】050915作成R4A、070626R4A2、081002R4BY、130806諸元追加+R4C。