吉岡心平のマーク

タキ15800形15822

私有貨車

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タキ15700形
タキ15900形

 番号
解説

タキ15817

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特別編612
特別編614

積荷
●構造

入口


 石油タンク車の化成品転用は、タサ1700形からタキ1500形を経てタキ45000形に至るが、今回紹介するのはその最終例の一つで、タキ45000形をタキ15800形35トン積エチレングリコール専用車に改造した例である。

 この改造車は2ロット5両あり、いずれも昭和58年富士重で施工された。

 写真のタキ15822はその2ロット目で、昭和58年4月富士重でタキ45000形45167から改造された。種車は昭和42年11月日車支店製で、大協石油KKの所有車であったが、昭和57年5月日石輸送に移籍した車両であった。同一ロットはタキ15821〜23の3両あるが、種車ロットの関係でブレーキ装置が21と本車は片側、23は両側と異なっていた。

 新製されたタンク体はステンレス鋼製で、形態は38系準拠のF3形異径胴となり、寸法は両端直径1,950mm・中央直径2,310mm・長さ9,500mmで、タンク外周には補強環が4本設置されていた。エチレングリコール専用車特有の吸湿装置などで、タンク上は賑やかである。
 台枠以下はタキ45000形のままで、長さは10,500mm・BC間距離は7,500mmであった。ブレーキ装置は片側+積空、台車は種車時代の第二次台車改造で得たTR41DSを装備している。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は浮島町で、日本触媒のエチレングリコール輸送に投入された。種車の古かったタキ15821と本車は平成11年11月に廃車となった。なお残りのタキ15819,20,23の3両は健在である。


タキ15800形15822の写真

【写真1613の1】 タキ15800形15822 川崎貨物駅にて P:吉岡心平

種車の35系台枠に異径胴タンク体が良くマッチし、一見しただけでは改造車と思えない。

タキ45000形45168の写真

【写真1613の2】 タキ45000形45168 昭和57年7月18日 南港駅にて P:吉岡心平

タキ45167って両側ブレーキじゃないの? と思われる方のため同一ロットの車両をお見せしよう。


【特別編613】050809作成R4A、070705R4A2、080920R4BY、130529R4C。