吉岡心平のマーク

タキ15900形15902

私有貨車

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タキ15800形
タキ16100形

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ロット表


 ページ
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特別編582
特別編584

●積荷
●構造

入口


 35トン積液体硫酸アルミニウム専用車には既にタキ6050形がいたが、昭和44年の増備は新形式となりタキ15900形となった。車体が軽量となったためと思われるが、真相は不明である。昭和49年の増備は保安対策による自重増で再びタキ6050形に戻ったから、更に複雑になっている。

 タキ15900形は昭和44〜47年新潟で3ロット4両が製作された。

 タキ15902はその最終ロットで、15903と一緒に昭和47年9月新潟で落成した。
 設計比重は1.3で、塩酸の1.18・希硫酸の1.4の丁度中間である。このサイズのタキはカセイソーダ専用車をモチーフとするのが普通だが、メーカーである新潟はタキ7750形を製作しなかったため、タキ5750形の設計を下敷きとして適用した。このため一風変った形態となっている。

 タンク体はドームレスで、材質は耐候性高張力鋼、内面は腐食防止のため厚さ4mmのゴムでライニングされていた。タンク寸法は1.950mm・長さ9.530mmであった。
 台枠はタキ5750形に類似した側梁省略タイプで、タンク体に対して幅が狭く、タンク受台は下窄まりに傾斜していた。またジャッキ受は新型となったが、台車に繋らないように大きく外側に張り出している。台枠長さは10,000mm・BC間距離7,000mmはタキ5750形と同一で、ブレーキ装置は両側+積空、台車はTR41Cであった。

 所有者は水澤化学工業KK・常備駅は中条であった。積荷は水処理薬品で川口や越谷貨物に輸送されていたが、晩年はアルミニウムと痴呆症の関係が噂されたためか、硫酸第二鉄に変更されこれの臨時専用となった。常備駅はいつしか羽前水澤に変lり、平成10年2月廃車となった。


●同一専用種別 タキ6050形6052 昭和39年近畿製の先輩形式。

           タキ6050形6057 昭和49年川崎製の後継形式、自重増により再びタキ6050形に戻った。


■主要諸元
製造年   昭和47年9月
製造所   新潟
設計比重 1.3
タンク容積 26.9m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク内面 厚さ4mmゴムライニング
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 9,530mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   枕梁間側梁省略形
長さ      10,000mm
BC間距離  7,000mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD203−254形積空
台車      TR41C形

タキ15900形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
15900 S4405 新潟 水澤化学工業KK
15901 S4405 新潟 三庫商事KK
15902,15903 S4709 新潟 水澤化学工業KK

タキ15900形15902の写真

【写真1583】 タキ15900形15902 昭和62年5月2日 中条駅にて P:吉岡心平


【特別編583】050430作成R4A、051214ロット表追加、060724ロット表R2、070830ロット表R3+R4A2、081224
R4BY、130927R4C。