吉岡心平のマーク

タキ9000形9022

私有貨車

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タキ8950形
タキ9050形

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解説

タキ9018

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特別編596
特別編598

積荷
●構造

入口


 今回はタキ9000形35トン積クロロホルム専用車の中でも、スウェイバックしたタンクを持つロットを取り上げる。

 タキ9022はタキ9000形のラストナンバーとして、昭和56年3月日車で製作された。一ロット1両で、昭和54年に製作されたタキ9021の同系増備車である。

 設計比重は1.49・タンク容積は23.5mであった。
 タンク体はステンレス鋼製で、形状は残液による腐食を防止するため、中央に向けて1/50で傾斜したV2タイプを採用した。板厚は胴板6mm・鏡板8mmとステンレス缶体では標準的である。

 タンク寸法は直径1,850mm・長さ9,506mmで、周囲には厚さ100mmのグラスウールと薄鋼板からなる保冷キセを装備していた。
 荷役設備は有毒性積荷のため上出し方式で、タンク上部には流入空気の乾燥用の吸湿装置があり、ドーム頂部も防水カバーで覆われていた。
 台枠は平形で、長さは10,600mm・BC間距離は7,200mmであった。ブレーキは積空+手、台車はTR213Cであった。

 落成時の所有者は徳山曹達KK・常備駅は新南陽であった。昭和63年6月にリースバックされ、日本石油輸送KK・名古屋南港駅常備となった。平成9年3月に常備駅は郡山となり、平成14年6月にタキ9021ともども廃車となった。


【特別編597】050606作成R4A、051215リンク追加、070701R4A2、090112R4BY。

タキ9000形9022の写真

【写真1597】 タキ9000形9022 P:吉岡心平所蔵