吉岡心平のマーク

タキ5750形85763

私有貨車

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タキ5700形
タキ5800形

 番号
解説

タキ85756
タキ85767

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特別編597
特別編599

積荷
●構造

入口


 タキ75773,75774から一年半後に製作された日車支店製は、再び台枠構造が変更され、外観が一変した。

 タキ85763は昭和45年11月日車支店で、85761〜65の5両ロットとして製作された。

 濃硫酸専用車のため、設計比重は1.84・タンク容積は21.7mであった。
 耐候性高張力鋼製のタンク体は、板厚が胴板8mm・鏡板9mmで、寸法は直径1,850mm・長さ8,530mmと、長さだけが他社製より20mm長い。後述するように他ロットより台枠幅が広いため、この時期の本形式には珍しく、タンク受台は表面が傾斜したタイプとなった。

 タキ5750形の台枠は軽量化のため、狭幅で枕梁部の厚さも150mmと薄いのが通例だが、日車製でも本ロットと次ロット(タキ85791)は、同社がカセイソーダ液等の化成品タンク車に適用していた厚さ200mmの枕梁を持つ側梁省略台枠をそのまま適用したため、台枠幅は2,150mmと広い。ブレーキは他社製と同様に積空+両側、台車はTR41Cであった。

 所有者は三井物産KK・常備駅は豊沼であった。写真は大楽毛駅で撮影したもので、釧路の臨港駅からの濃硫酸輸送に従事していた。その後、北海道内の輸送終息に伴い本州に移動し、神岡地区で使用されていたようだ。最近まで豊沼駅名義で在籍していたようだが、さて現在は如何に。


【特別編598】050608作成R4A、070628本文修正、071101R4A2、090101R4BY。

タキ5750形85763の写真

【写真1598】 タキ5750形85763 昭和49年7月23日 大楽毛駅にて P:吉岡心平