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タキ16500形16510 |
私有貨車 |
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番号 |
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●積荷 |
■入口 |
タキ16500形は35トン積プロピレンオキサイド専用車で、昭和44〜平成5年に28両が製作された。平成まで新製が続いた数少ない化成品タンク車の一つで、そのマッシヴな肢体は多くの貨車ファンを魅了して来た。 タキ16510は昭和50年3月日車で16509〜11の3両ロットとして製作された。前作から3年振りの増備で、このロットから基本設計がこれまでのキセ付35系から17系へ変更された。また時節柄、保安対策車となっている。 設計比重は0.85と石油類と同値で、タンク容積はタキ45000形と同じ41.1m3である。 |
タンク形状は魚腹型のF3タイプ異径胴、材質はステンレス鋼で、寸法は両端直径1,750mm・中央直径2,300mm・長さ12,378mmと大きい。断熱材は保冷のためウレタンを採用し、厚さは全周に亘って200mmと極めて重装備で、このためタンク体は更に巨大となった。キセはステンレス薄板を用いた、いわゆる「銀キセ」である。 落成時の所有者は日本石油輸送KK・常備駅は郡山であった。鹿島の旭電化や東港の三洋化成などで使用されていたが、PO輸送のタンクコンテナへの移行に伴い需要を失い、平成14年6月に廃車となった。 |
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【特別編585】050504作成R4A、070705R4A2、080715R4BY。 |
【写真1585】 タキ16500形16510 昭和54年1月13日 汐見町駅にて P:吉岡心平