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タキ16600形16601 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
今回取り上げたタキ16600形は35トン積エチレングリコール専用車で、昭和44年11月三菱で1ロット3両が製作された。一年前に製作されたタキ15800形と同一専用種別・同一荷重だが、タンク材質が異なるため別形式となっている。 外観・構造はタキ6600形30トン車のドームレスタイプと酷似するが、荷重増のためタンク体は一廻り大型だ。タンク材質はタキ15800形のステンレス鋼に対し普通鋼で、純度保持のため内面に厚さ2mmのステンレス薄板がライニングされていた。これは加工費よりも材料コストの低減を狙った設計だが、その後は材料コストが更に低下したため、ステンレス薄板ライニング構造を採用したタンク車は、本形式が最後の存在となっている。 |
タンク寸法は直径2,050mm・長さ10,250mmで、自重はタキ15800形より約2トン重い。 所有者は日本触媒化学工業KK、常備駅は千鳥町であった。昭和45年1月に浮島町駅常備となり、社名は平成3年6月に日本触媒KKと変わった。晩年は千鳥町駅常備に戻り、平成9年7月に廃車となった。 |
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●同一専用種別 タキ6600形6604 昭和34年三菱製、初期の30トン車。 タキ6600形6635 昭和44年三菱製、ドームレスタンク体。 【特別編296】021028作成、021120リンク追加、030202リンク追加、040116R4、050504R4A、050513 リンク追加、070712R4A2、080711R4BY。 |
【写真1296】 タキ16600形16601 昭和49年1月8日 末広町駅にて P:吉岡心平