吉岡心平のマーク

タキ6050形6057

私有貨車

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タキ6000二代形
タキ6100形

 番号
ロット表

タキ6052

 ページ
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特別編566
特別編568

●積荷
●構造

入口


 タキ6050形は35トン積の液体硫酸アルミニウム専用車だが、今回はドームレスタンク体を持つ車両を取り上げる。

 タキ6057は昭和55年6月に川崎宇都宮で製作された。
 前作であるタキ6055と56から6年振りの増備で、時節柄保安対策を施したため、外観・構造は大きく変化した。中でもタンク体は空容積増大のため長くなり、更に本形式で初めてドームレス構造を採用している。

 設計比重は1.3、タンク容積は26.9m3であった。
 タンク体は普通鋼製で、従来通り内面は耐食の

ため厚さ4mmのクロロプレンゴムでライニングされている。寸法は直径1,950mm・長さは9,950mmと、在来車と太さは同じだが、長さは500mm長い。
 荷役装置は空気圧による上入れ上出し方式でS字管を持つが、更にタンク上部には板状のプロテクタが追加されている。
 台枠は平型で長さは11,000mm・BC間距離は7,700mmで、ブレーキ装置は手+積空、台車は走行性能改善のため大径心皿を用いたTR213Cとなった。

 所有者は水沢化学工業KK・常備駅は中条であった。晩年は硫酸第二鉄などの輸送に用いられていたが、平成10年2月廃車となった。


●同一専用種別 タキ15900形15902 後継形式で、本形式よりやや軽量。


【特別編567】050221作成R4A、070703R4A2、081222R4BY。

タキ6050形6057の写真

【写真1567】 タキ6050形6057 昭和62年5月2日 中条駅にて P:吉岡心平