吉岡心平のマーク

タキ6000二代形6000二代

私有貨車

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タキ6000初代形
タキ6050形

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第18週
第20週

●積荷
●構造

入口


 タンク車趣味のバリエーションに「変な積荷」の探求がある。タキ6000二代の積荷もその一つで、「液体肥料」と言うネーミングからは何かエンガチョなイメージを連想したものだ。
 閑話休題、「液体肥料」とは文字通り液状化された高度化成肥料のことで、「水耕栽培」用の肥料として、蔬菜・園芸分野での作業効率改善のため活用されていた。

 タキ6000二代は昭和37年12月日立で製作された。「液体肥料」専用車としては一専用種別一形式一両の珍車である。
 タンク体は普通鋼製だが、積荷の純度保持のため、内面をハイパロン(ゴムの一種)でコーティングされていた。タンク寸法は直径1,900mm・長さ8,800mmと、中肉中背であった。

 荷役方式は、吐出管を用いた通常の下出し方式である。
 台枠は平形で、長さは9,500mm・BC間距離6,200mm、台車はTR41Cであった。
 なおタキ6000初代形はこれとは全くの別物で、昭和32年7月に2両製作された30トン積四塩化チタン専用車であったが、昭和33年4月にタキ300形に改造されたため消滅している。

 所有者は液体肥料の普及に先鞭をつけた住友化学工業KKで、常備駅は桜島であった。蔬菜栽培農家向けの液体肥料輸送に使用されていたようである。昭和49年1月に所有者が日本石油輸送KKに、昭和56年6月には常備駅が南港にそれぞれ変更されたが、晩年は安治川口で見かけることが多かった。昭和58年6月に廃車された。


タキ6000二代形6000二代の写真

【写真19】 タキ6000二代形6000二代 昭和49年7月12日 安治川口駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第2巻に「P00110」として収録されています。


【第19週】010107作成、030112本文修正、040128R4、050414R4A、070714R4A2、100401作成R4B。