吉岡心平のマーク

タキ2100形22171

私有貨車

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タキ2050形
タキ2200形

 番号
[ロット表]

タキ22135
タキ22180

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特別編565
特別編567

積荷
●構造

入口


 今回は、タキ2100形30トン積石油類専用車の中でもキセを持つグループを取り上げる。
 重油の中でもボイラー燃料として使用されるC重油は、低温で高粘度となるので保温輸送が必要である。このため寒冷地では保温キセ付のタンク車が賞用され、タンク車ではタキ11000形が有名だが、30トン車の時代はタキ2100形の中に紛れていた。

 タキ22171と72は昭和37年10月汽車東京で製作されたロットで、三菱・日立製と競作となっている。

 設計比重は0.88と重油専用車では標準的な値で、タンク容積は34.1m3であった。

 タンク体は普通鋼製で、周囲に厚さ100mmのグラスウール断熱材を持つため、直径1,900mm・長さ12,400mmと、直径は150mm細く、長さはタキ3000形並みとなった。タンク内部には通常の1.5倍の蒸気加熱管があり、写真に見られるように鏡板にある取出部は保温カバーで覆われている。
 台枠は平形で、長さ13,400mm・軸距10,100mm、ブレーキ装置はKE+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は出光興産KKて、常備駅は本輪西であった。昭和41年12月に上京し、水江町駅に移ったが、昭和47年2月には北埠頭駅常備となり、そのまま昭和60年2月廃車となった。


【特別編566】050217作成R4A、070703R4A2、081220R4BY。

タキ2100形22171の写真

【写真1566】 タキ2100形22171 昭和49年7月23日 臨港駅にて P:吉岡心平

水江町駅常備の割には釧路に居たりして・・・