吉岡心平のマーク

タム400形1697

私有貨車

 形式
索引

タム300形
タム500形

 番号
[ロット表]

タム1690
タム10402

 ページ
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特別編543
特別編545

積荷
●構造

入口


 タム400形15トン積濃硫酸タンク車は長期間に亘って製作されたため、スタイルの異なるものが無数に存在する。これまでも種々のタイプを紹介したが、今回はコンパクトな車体が特徴な、戦後に作られた新潟製を取り上げる。
 ちなみに戦前は同形式の大半を製作した新潟だったが、戦後の作品は少なく十指に満たない数であった。

 タム1697は98と一緒に、昭和36年3月新潟で製作された。なお同時に作られたタム10400,01は、所有者こそ北一産業と異なるが、形態はまったく同一である。

 タンク体は普通鋼製で、直径は1,500mmと本形式にしては太く、長さは4,880mmと短か目であった。小型で頂部に鉢巻のあるドームは、当時の新潟製の特徴である。
 台枠は平形で、長さ5,900mmと戦後のタムとしては最も短い部類に属し、軸距は制限ぎりぎりの3,500mmであった。走り装置は最初から2段リンク式であった。

 所有者は共立産業商事KK・常備駅は東室蘭で、国富からの濃硫酸輸送に従事していたようである。廃車は比較的早く、2両揃って昭和50年9月に姿を消した。


タム400形1697の写真

【写真1544】 タム400形1697 昭和49年7月22日 国富駅にて P:吉岡心平


【特別編544】041120作成R4、050307R4A、070814R4A2、081230R4BY、090901R4B。