吉岡心平のマーク

タム400形10402

私有貨車

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タム300形
タム500形

 番号
[ロット表]

タム1697
タム10415

 ページ
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第166週
第168週

積荷
●構造

入口


 模型制作の際、頼りになるのは国鉄発行の形式図だが、私有貨車のように同一形式中に様々な車両が混在していると、必ずしも多数派が図面化されているとは限らない。今回紹介するタム400形もその一つで、図番VC03666として収録されている図面は、タム10402〜05の4両しか存在せず、むしろ珍しいタイプであった。

 タム10402は03と共に昭和37年6月汽車東京で製作された15トン積濃硫酸専用車。同時に製作されたタキ300形4535〜43の小型化版で、均整の取れた美しい車両であった。丸みを帯びた低いドームなど、後のタキ5750形に通じると言って良いだろう。

 タンク体は普通鋼製で、直径は1,400mm・長さは5,600mmであった。特徴的なのはタンク受台の形で、帯金受を中央に挟み込んだスタイルで、類似例は少ない。同社製の前ロットでは、通常形の受台を、そのまま小型にして使っていたのとは対照的である。
 台枠は平形で長さは6,200mm・軸距は3,600mmであった。走り装置は落成時から2段リンクである。

 落成時の所有者は古河鉱業KK・常備駅は足尾本山であった。晩年のタムは、数両一緒に纏まって運用されていた。常備駅は昭和38年7月に足尾に変わり、昭和62年6月に廃車となった。


タム400形10402の写真

【写真167】 タム400形10402 昭和49年4月23日 隅田川駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第31巻に「P01820」として収録されています。


【第167週】031109作成R4、050414R4A、070824R4A2、090501R4BY、090901R4B、130911R4C。