吉岡心平のマーク

シキ280形280B1

私有貨車

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シキ200形
▼シキ290形

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解説


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特別編544
特別編546

積荷
●構造

入口


 多軸化を競った大物車も、シキ300形の6軸台車を頂点に、その後は台車数を増やす方向に向かった。この契機となったのが本形式である。

 そもそもシキ280形は昭和31年日車製の130トン積吊掛式大物車だったが、昭和35年7月日車で大型の荷受梁を製作し、165トン積吊掛式に改造された。新製梁はB1、従来のものをB2として区別したが、落成順ではないため間違え易い。

 車体は高張力鋼製で、B2梁時代からの4組の台車上枠、2組のまくら枠については改造の上転用し、新製した荷受梁を組合わせた。台車上枠とまくら枠はガーダ構造、荷受梁はトラス構造で、

B2梁と良く似ているが、サイズは一回り大きい。
 軸配置は2−2−2−2軸複式で、日車NC−3形台車を8台使用する。昭和35年のB1梁新製に合わせ、軽量化のため車輪径は800mmとされ、緩衝器もHD−5B形油圧緩衝器に交換された。ブレーキは大物車に良く見られる手動切替式の積空ブレーキである。

 所有者は富士電機製造KK・常備駅は安善であった。昭和38年9月、工場の移転により京葉市原駅常備となった。その後、同社と日立・明電舎との送配電システム部門の統合により、所有者は日本AEパワーシステムKKとなり、現在も健在であることは喜ばしい。


シキ280形280B1の写真

【写真1545】 シキ280形280B1 P:吉岡心平所蔵


【特別編545】041122作成R4、050421R4A、090102R4BY、131111R4C。