吉岡心平のマーク

タム3900形3922

私有貨車

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タム3850形
タム4000形

 番号
[ロット表]

タム3918
タム3946

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特別編517
特別編519

積荷
●構造

入口


 今回はタム3900形の中で多数派を占めていたタム900形からの改造車を取り上げる。

 タム3900形は15トン積カセイソーダ液専用車で、昭和28〜38年に65両が製作された。このうち新製車は僅か18両しかなく、タム200形の改造車4両を除くと、残りは全てタム900形から改造された車両であった。

 タム3922は昭和31年7月日車支店でタム900形901を改造した車両である。種車のタム901は、昭和13年8月新潟製のタム200形268を昭和17年1月に改造したものであった。

 タム3900形への改造では、タンク周囲に保温キセを追加した。これに伴いタンク受台は嵩上げされ、写真でも従来の受台の下に挟み込まれたスペーサーが見てとれる。
 台枠は平形で、走り装置は1段リンク式だったが、ヨンサントウで2段リンクに改造された。

 タム268から901にかけての所有者は東北化学工業KK・常備駅は平であった。タム901となってからは、昭和17年6月呉羽紡績KK所有・勿来駅常備、昭和19年9月呉羽化学工業KK所有となった。所有者と常備駅はタム3900形に改造後も変わらず、昭和45年7月に廃車となった。


タム3900形3922の写真

【写真1518】 タム3900形3922 昭和38年8月20日 平井駅にて P:豊永泰太郎

【豊永さんの貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編518】040807作成R4、050407R4A、071124R4A2、080924R4BY、100811R4B。