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タム400形1613 |
私有貨車 |
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●積荷 |
■入口 |
豊永写真の3回目は「通好み」のタム400形濃硫酸専用車だ。 ネガでこの車両を見た時は、大型の受台から川崎製のタムだと思っていた。ところがスキャンしてびっくり! 売台は何とも奇妙な形で、どうやら鋳物のようにも見える。台枠は側梁が細く、走り装置はリンク式でなくシュー式で、更にバネ吊の下に嵩上げ用のコマが入っている。これは自連採用から間もない時期(大正14〜昭和3年)特有のものだ。一方タンク体は全溶接でドームとのバランスも悪い。 とこかく今まで見たことのないタンク車であった。 そこで車歴を紐解いたところ、本車はタ1370形1371を昭和27年3月西部機工で改造したクルマであることが判明した。 タ1370形は昭和3年11月に三池製作所で2両製作された12トン積希硫酸専用車で、半端な形式だがれっきとした新製車であった。 |
タ1370形時代のタンク体は鋲接だったから、写真のタンク体は改造時に新製されたものだ。問題なのはタンク受台が新製か流用かだが、残念ながら種車時代の写真が無いので判然としない。 タ1371として落成時の所有者は三井鉱山KK・常備駅は伊田であった。昭和20年6月〜23年10月は統制会社の所有となったが、その後は三井鉱山KKに戻り大牟田駅常備となった。昭和25年7月には同駅常備のまま、神岡鉱業KK所有となった。 |
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【写真1510】 タム400形1613 昭和39年8月2日 岐阜駅にて P:豊永泰太郎
【豊永さんの貴重な写真を提供して頂きました】