吉岡心平のマーク

タキ10100形10121

私有貨車

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索引

タキ10000形
タキ10150形

 番号
解説

タキ10119

 ページ
索引

特別編489
特別編491

積荷
●構造

入口


 タキ10100形は既出だが、今回は最後に作られたグループを取り上げる。

 タキ10100形は35トン積二硫化炭素専用車で、昭和42〜57年に24両が製作された。本形式は荷重増大のためタンク材質を耐候性高張力鋼としたが、ユーザーによってはこれを嫌い普通鋼製タンク体のタキ5100形を増備したため、製作数はその分少なめである。

 タキ10121は昭和56年12月日車製で、21〜23の3両ロットであった。なお10123は本形式のラストナンバーである。なお30トン・35トンを通じて、初の日車製ニ硫化炭素タンク車であることは、特記しておいて良いだろう。

 タンク体は耐候性高張力鋼製で、板厚は胴板8mm・鏡板9mmと、00〜13より厚いが14〜16より薄く、中間値となった。タンク直径は1,950mm・長さ10,400mmで、昭和54年川崎製の10117以降と同値である。タンク周囲には厚さ50mmのグラスウール断熱材と薄鋼板からなる保冷キセがあった。
 台枠は平形で、長さ11,400mm・BC間距離7,900mmで、オーバーハング長が1,750mmと長くなったのは、保安度向上の賜物だろう。台車はTR213Cであった。

 所有者は日本陸運産業KK・常備駅は越中島であった。写真は日本曹達KK二本木からの二硫化炭素輸送に使用されていた際の姿である。


■主要諸元
製造年   昭和56年12月
製造所   日車
設計比重 1.24
タンク容積 28.2m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板8・鏡板9mm
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 10,400mm
熱絶縁   厚さ50mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      11,400mm
BC間距離  7,900mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD180−254形積空
台車      TR213C形

タキ10100形10121の写真

【写真1488】 タキ10100形10121 昭和60年7月20日 稲沢駅にて P:吉岡心平


【特別編490】040512作成R4、050223R4A、070626R4A2、090930R4BY、131022諸元追加+R4C