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タキ4000形4051

私有貨車

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タキ3900形
タキ4100初代形

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解説


タキ4063

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特別編490
特別編492

積荷
●構造

入口


 濃硫酸タンク車の太タンク体と言えば、タキ5750形の55761〜63が有名である。さらに弊サイトではタキ300形の例を紹介したが、今回はタキ4000形の同種車両を取り上げよう。

 タキ4000形は35トン積濃硫酸専用車で、昭和12年に10両製作された後は、暫く生産が途絶えていた。ところが昭和35年、4050,51と番台別けされた2両が、忽然と姿を現した。それも東急車両と言うタンク車では珍しいメーカーから・・・

 タキ4051は昭和35年6月東急製で、1ロット1両であった。ほぼ同時に三菱化成向に製作された4050と同一形態なので、これと一緒に作られたものと見て良いだろう。

 タンク体は普通鋼製で、寸法は残念ながら不詳だが、一般のタキ4000形より明らかに太い。タンク容積は21.6m3で、これから求めた積荷比重は1.62と、通常の1.84より大分低い。
 これから見ると、低比重の鉛室法硫酸の輸送用か、甲種硝酸かクロルスルホン酸に仮専用する目的で製作したようだ。所有者/常備駅から大胆に推定すれば、4050は後者、本車は前者の用途を狙ったもののように思われる。
 台枠は平形で、これまた寸法は判らない。台車はTR41Cであった。

 所有者はKK日硫商会・常備駅は安中であった。常備駅はそのまま昭和41年6月に日新興業KK所有となり、昭和63年3月廃車となった。


タキ4000形4051の写真

【写真1491】 タキ4000形4051 昭和52年8月17日 中条駅にて P:吉岡心平

タンク体に比べて台枠が長く、アンバランスな外観である。


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