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シキ140形140A |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
大物車には色々なスタイルがあるが、個人的に好きなのは「弓形梁式」のクルマだ。いかにも大きいものを運びますと言った風情が、想像力(妄想力?)をかき立てる。 シキ140は、日立が自社用として昭和29年6月に製作した4−4軸複式150トン積大物車で、登場時は我国最大の貨車であった。 元来はトランス輸送を目的とした吊掛式であったが、昭和34年2月に今回紹介する135トン積弓形梁を追加した。この際、区別のため新製した弓形梁は「A」、これまでの吊り掛け梁は「B」を番号末尾に付加している。 |
5,400mmであった。低床部高さはレール面上925mmで、シキ100形の788mm・同120形の660mmに比べると高く、当時とは積荷の内容が変化していることを伺わせる。変わった点としては、床全面が平板で、梁は一切露出していない。 台車は4軸台車で、大物車に良く見られる板バネを用いた軸バネ式だが、軸バネに短スパンの特殊品を用いることで、軸距を1,400mmと短縮している。また4軸台車同士を結合する枕わくは、車端寄が持ち上げられているが、これは後天的に実施された脱線防止改造によるものだ。 所有者はKK日立製作所・常備駅は日立であった。昭和40年11月に常備駅は常陸多賀に移った。ヤード系輸送が廃止された59−2改正の直前、昭和59年1月末日にB梁ともども廃車となった。 |
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【特別編485】040428作成R4、050423R4A、090414R4BY。 |
【写真1485】 シキ140形140A 昭和50年10月10日 塩浜操駅にて P:吉岡心平