吉岡心平のマーク

タキ23600形23619

私有貨車

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タキ23500形
タキ23650形

 番号
解説

タキ23611
タキ23620

 ページ
索引

特別編458
特別編460

●積荷
●構造

入口


 タキ23600形は既に紹介したが、今回は異なるタイプを取上げよう。

 タキ23600形は35トン積液体硫黄専用車で、昭和47〜平成5年に35両が製作された。積荷は溶融して液状化した硫黄で、液温は145℃前後に達し、我国タンク車では最も高温の積荷を運ぶ貨車として記憶される。

 タキ23619は昭和48年3月、23617〜19の3両ロットとして三菱で製作された。
 設計比重は1.78と大きく、タンク容積は19.6m3と小さい。
 タンク体は普通鋼製で、直径1,700mm・長さ

9,430mmと小型である。タンク周囲には厚さ200mmに達するグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセがあり、内部には過熱蒸気を通じる蒸気加熱管が設置されていた。なお蒸気管の車外部分はSLと同様に「布巻管」となっている。
 台枠は平形で、長さは10,500mm・BC間距離は7,200mmであった。ブレーキは積空とはならず重量車用のKE305形を装備し、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は三菱商事KK・常備駅は塩浜であった。昭和シェル石油で生じた副生硫黄を、日産化学速星などに輸送していたが、平成6年7月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和48年3月
製造所   三菱
設計比重 1.78
タンク容積 19.6m3

●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9・鏡板12mm
タンク直径 1,700mm
タンク長さ 9,430mm
保温設備 厚さ200mmグラスウール
加熱設備 蒸気加熱管
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   10,500mm
BC間距離  7,200mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KE305形
台車      TR41C形

タキ23600形23619の写真

【写真1459】 タキ23600形23619 昭和55年9月23日 富山貨物駅にて P:吉岡心平


【特別編459】040122作成R4、050425R4A、050712リンク追加、061012リンク追加、070402リンク変更、
070723R4A2、090330R4BY、100817諸元追加+R4B、130921R4C。