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タキ21350形21364 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
タキ21350形は既に改造車グループを紹介したが、今回は新製車を取り上げる。 タキ21350形は35トン積塩素酸ソーダ液専用車で、昭和52〜62年に25両が誕生した。このうち最後の5両はタキ21600形の改造車であった(タキ21371の解説を参照)。 タキ21364は63と共に昭和54年7月富士重で製作された。日本カーリットでは本形式を2両づつ3ロット・計6両製作したが、本ロットは丁度真ん中である。余談だが3ケ月後に製作された次ロットは、台車がTR213Cに進化している。 |
タンク体はステンレス(SUS316)鋼製で、直径は2,050mm・長さは8,800mmであった。寸法をタキ7750形と比較すれば、長さはほぼ等寸だが、積荷比重が低いため直径は100mm太くなっている。周囲には厚さ50mmのグラスウール断熱材と薄鋼板からなるキセを装備していた。 所有者は日本カーリットKK・常備駅は渋川であった。製紙漂白剤の輸送用として製紙会社に運用されていたが、平成8年7月に6両全てが一斉に廃車となった。 |
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■主要諸元 製造年 昭和54年7月 製造所 富士重 設計比重 1.41 タンク容積 24.8m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス |
タンク材質 ステンレス鋼(SUS316) タンク板厚 胴板6・鏡板8mm タンク直径 2,050mm タンク長さ 8,800mm 熱絶縁 グラスウール厚さ50mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ上出し式S字管付 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 10,300mm BC間距離 7,000mm 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KSD180−254形積空 台車 TR225形 |
【写真1453】 タキ21350形21364 昭和63年4月30日 東港駅にて P:吉岡心平