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タ1370形1372 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
▲タ1300形 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
タ1370形は12トン積希硫酸専用車で、最初の2両は新製車、残る一両は他形式からの改造車であった。今回紹介するのは改造車の方である。 タ1372は昭和27年12月カテツ交通で、タム300形311を改造して誕生した。種車は大正12年12月新潟製の15トン積濃硫酸専用車で、落成時の車種は「硫酸槽車」で記号は「リ」、形式番号はリ2470形2477と称していたが、昭和元年12月に油槽車と硫酸槽車をまとめた「タンク車」の発足により形式はア2470形に変わり、昭和3年の大改番でタム300形311となった。 タンク体は鋲接で、改造では内面を鉛で被覆した。同時にタンク内部にあった加熱管を撤去したため、鏡板下部にはこれを塞いだ跡がある。タンク固定はセンタアンカ方式だが、これはタム時代 |
に改造されたものと思われる。 リ2474として落成時の所有者は東京硫酸KK・常備駅は錦糸町だった。会社名は昭和9年10月に東硫化学工業KK、昭和15年2月に保土ヶ谷化学工業KK、一方常備駅は昭和11年5月に新興となった。また専用種別は昭和19年5月に濃硫酸から発煙硫酸専用となった。戦争中は統制会社所有を経て、戦後は昭和24年5月に日本曹達KK所有・常備駅は大寺となり、専用種別も発煙硫酸単独から濃硫酸との併用となった。希硫酸への改造後も物がモノだけに寿命は短く、昭和36年3月に廃車となった。 |
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ロット | 番号 | 製造年 | 改造所 | 旧形式 | 旧番号 | 落成時の所有者 |
1 | 1370,1371 | S0311 | 三池製作所 | タキ8000 | 三井鉱山KK | |
2 | 1372 | S2712▲ | カテツ交通 | タム300 | 311 | 日本曹達KK |
【写真1452】 タ1370形1372 P:吉岡心平所蔵