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タキ21600形21603 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
ご自身のホームページにタキ21600を掲載している松村さんから、これを解説して欲しいとのリクエストを頂いた。トップナンバーは手持ちに良い写真がなかったので、ここでは同一ロットであるタキ21603を取上げる。 タキ21603はタキ21600形の中で最初に作られた00〜04の一員で、昭和46年6月富士重で製作された。本形式の詳細は、拙著「私有貨車図鑑」で紹介しているのでここでは述べないが、粉末で積込んだ積荷を温水で粥状にして取卸すのが特徴だ。既に紹介したタキ18000形と同一メーカー製で、その一年後に製作されたため、全体として似通った点が多い。 基本設計は35系タンク車で、タンク体は葉巻型のC3型異径胴である。タンク材質はステンレス鋼(SUS304)で、寸法は両端直径1,600mm・中 |
央直径2,130mm、長さは9,520mmであった。缶体補強環をタンク外部に設けた点などは、タキ18000形の経験に学んだと推察される。 所有者は保土谷化学工業KK・常備駅は郡山で、北海道の港北や山陽の福川など遠隔地のストックポイントに、輸送効率の高い粉体で輸送するために使用された。なお、昭和49年の増備車はタンク形状が魚腹形に変更されている。このタイプは平成6年11月に5両まとめて廃車となり、姿を消している。 |
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●類似形式 タキ18000形18011 昭和45年富士重製、缶体補強環を外側に移した点で先輩格。 |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 21600〜21604 | S4606 | 富士重 | 保土谷化学工業KK |
2 | 21605,21606 | S4912 | 富士重 | 保土谷化学工業KK |
3 | 21607〜21615 | S5304〜5305 | 富士重 | 保土谷化学工業KK |
【写真1026の1】 タキ21600形21603 昭和57年7月31日 苫小牧駅にて P:吉岡心平
【写真1026の2】 タキ21600形21603の俯瞰写真 P:長門克巳
【長門さんから貴重な写真を提供して頂きました】