吉岡心平のマーク

タキ21300形21302

私有貨車

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タキ21200形
タキ21350形

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[ロット表]


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特別編537
特別編539

●積荷
●構造

入口


 タキ21300形は35トン積塩素酸ソーダ液専用車で、この積荷では初めての形式である。昭和46年4月に1ロット3両が富士重で製作されたが、その後の増備はタンク材質を変えたタキ21350形に移行したため、これだけに留まった。

 設計比重は1.32・タンク容積は26,5m3で、外観・構造はタキ7750形カセイソーダ液専用車に酷似するが、容積が約一割大きい。
 ドームレスのキセ付タンク体は耐候性高張力鋼の内面に厚さ約1.2mmのFRPライニングを施したもので、周囲には厚さ50mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセが設置されていた。寸法は直径1,950mm・長さ9,394mmであった。

 荷役方式は上入れ上出し方式で、配管類はステンレス製である。
 台枠は平形で長さは10,300mm、BC間距離は7,000mmで、代表的なタキ7750形と比較すると各々600mm長い。ブレーキ装置は両側+KSD形積空、台車はTR41Cであった。

 所有者は保土ヶ谷化学工業KK・常備駅は郡山であった。写真は岳南鉄道で撮影したもので、製紙漂白に用いる塩素酸ソーダを輸送していたようだ。21300と01は北海道の港北駅に異動後、廃車となったが、写真の02は昭和59年7月に新南陽駅常備となり、奇跡的なことにいまなお生存しているようだ。


●同一専用種別 タキ21350形21350 後継形式で、タンク体をステンレス製に変更した。 


タキ21300形21302の写真

【写真1538】 タキ21300形21302 昭和55年3月30日 比奈駅にて P:吉岡心平


【特別編538】041029作成R4、050422R4A、070626R4A2、100406R4B。