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タサ1400形1404 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲タサ1401 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
戦前製の石油類タサと言えばタサ600形を想起するが、3軸車製作禁止後の後継車として製作されたのが、今回取り上げるタサ1400形である。 タサ1400形は昭和11年に3両、同12年に5両製作された。メーカーは全て新潟で、専用種別は昭和11年製が「重油」、12年製が「原油」であった。 タサ1404は昭和12年1月新潟で、タサ1403〜07の5両ロットの一員として製作された。なお専用種別は昭和21年6月に「原油」から「石油類」に変更されている。 タンク体や台枠の作りは、戦前期のボギータンク |
車として標準的なものだが、ドラムカンタイプのドーム頂板が印象的である。手ブレーキではなく側ブレーキを装備している点にも注目して欲しい。 所有者は日本鉱業KK・常備駅は羽後牛島であった。同社が昭和10年大阪で製作したタサ600形621〜30の増備に当たり、常備駅も同一であった。昭和18年4月、国産原油の帝国石油KKへの一元化で同社所有となり、昭和20年1月には輸送部門の分離で共同企業KK所有となった。会社名は昭和21年4月の日本原油輸送KKへの変更を皮切りに、日本石油運送KK→日本石油輸送KKと変遷した。写真のタサ1404は一貫して羽後牛島常備だったが、昭和43年6月に新屋に移動し、昭和48年11月に廃車となった。 |
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●関連形式 タサ700形801 昭和15年新潟製、初めから石油類専用。 |
【写真1446】 タサ1400形1404 昭和47年9月22日 焼島駅にて P:堀井純一
【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】