吉岡心平のマーク

タサ1400形1401

私有貨車

 形式
索引

タサ1300形
タサ1600形

 番号
ロット表


タサ1404

 ページ
索引

特別編108
特別編110

積荷
●構造

入口


 同じ荷重と専用種別なのに戦前と戦後で形式を別けた例は多い。タサ700とタサ1700、タキ400とタキ1400などが有名だか、今回紹介するタサ1400とタサ2400もその一つだ。

 タサ1400形は昭和11年10月に00〜02が20トン積重油専用として、昭和12年1月に03〜07が原油専用としてそれぞれ新潟で製作された。
 前者に属するタサ1401は、3軸車であったタサ600形石油類専用車が「3軸車新製禁止」の影響を受けたため、ボギー車となったグループの第一陣。戦前の新潟製ではタサ3000形やタキ300形などより一世代古いタイプに属し、小柄なタンク受

台や帯金廻りの処理、側ブレーキとTR16台車など、一風変わったプラクティスとなっていた。タンク梯子が台枠で上下に分割されている所は、タサ600形にそっくりだ。なお、台枠の数箇所に見られる小型の突き出た板は、手押し入換の際、貨車を押すための「肩押し板」である。

 所有者は三菱商事KK・常備駅は扇町で、戦時体制への移行により昭和16年4月に石油共販KKに異動した際、専用種別も「石油類」に変更された。会社名は石油配給KKを経て、戦後しばらくの後、三菱石油KKに復活している。昭和33年に鷹取に異動し、昭和45年7月に廃車となった。


●関連形式 タサ700形801 昭和15年新潟製、初めから石油類専用。


【特別編109】011002作成、021213リンク変更031219リンク追加+R4、040415R4、040805リンク追加、
050202R4A、060712ロット表R2、070722ロット表R3+R4A2、090525R4BY。


タサ1400形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
1400〜1402 S1111 新潟 三菱商事KK
1403〜1407 S1201 新潟 日本鉱業KK

タサ1400形1401の写真

【写真1109】 タサ1400形1401 昭和44年2月22日 鷹取駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】