|
タサ1600形1601 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲ |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タサ1600形は私有貨車の中で、最も無名な形式の一つだ。 タサ1600形は24トン積原油専用車で、昭和17年12月日車で2両製作された。半端な荷重がいかにも怪しいが、どうしてどうして新車なのだ。 外観・構造はタサ1000形20トン積ベンゾール専用車のうち、昭和15年6月日車が日本製鉄向に製作したタサ1006〜08と瓜二つ、いや全く同一である。参考までに写真2として、タサ1008の写真を掲載しておいた。 |
備として計画された車両を、何らかの理由で原油輸送用に転用した疑いが濃厚である。図面については、日車の車両史に綺麗なものが掲載されているので、お持ちの方は是非ご覧頂きたい。 所有者は日本石油KK・常備駅は雄物川であった。戦後、駅名は秋田港となり、専用種別も石油類に統一された。昭和26年2月からは連合軍専用車として使用され、その後沼垂から塩釜埠頭を経て、昭和35年7月には新興へ、昭和39年6月には更に根岸へと移動した。昭和56年9月に廃車となった。 |
|
|
【写真1315の1】 タサ1600形1601 昭和45年4月5日 扇町駅にて P:堀井純一
【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】
【写真1315の2】 タサ1000形1008 昭和51年9月5日 塩浜操駅にて P:吉岡心平
タサ1600形の原型となった車両。一時期だが「石油類専用」だった時代もある。