吉岡心平のマーク

シキ300形300B

私有貨車

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▲シキ290形
▼シキ310形

 番号
[ロット表]

シキ300A

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特別編444
特別編446

積荷
●構造

入口


 シキ300形は特別編377で弓形梁式車体を紹介したが、ここでは吊掛式の車体を取り上げる。

 シキ300は昭和33年3月日立製の4−6軸複式大物車。一形式一両で、最初から175トン積弓形梁と210トン積吊掛梁の併用として製作された。荷重210トンは昭和34年のシキ400形登場まで、最大荷重のレコードであった。落成時は梁記号の制定前であり、番号末尾に「A」・「B」が附されたのは、昭和34年2月の制定以降であった。
 外観・構造は、昭和30年に東芝が製作したシキ170形4−4軸複式大物車をプロトタイプとする、力学的に合理的かつシンプルなトラス構造を採用

した。組立方式は全溶接で、日車形トラスやガーダー構造の車両と異なり、平面的に見たトラス幅も次第に変化している点に注目して欲しい。
 本形式の特徴は、何と言っても我国唯一の6軸台車にある。詳細はシキ300Aの解説をご覧頂きたいが、固定軸距を短縮するなら、何故5−5軸と均等割りしなかったのだろうか・・・ 謎である。

 所有者はKK日立製作所・常備駅は日立であった。その後、常備駅は昭和40年11月に常陸多賀、昭和59年2月日立、昭和63年11月に再びの常陸多賀と両駅の間を往復し、平成4年11月に廃車となった。


シキ300形300Bの写真

【写真1445】 シキ300形300B 昭和62年12月5日 日立駅にて P:吉岡心平


【特別編445】031216作成R4、031220リンク追加、050430R4A、090311R4BY、130904R4C