吉岡心平のマーク

タキ12000形12002

私有貨車

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タキ11850形
タキ12050形

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[ロット表]


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特別編434
特別編436

積荷
●構造

入口


 35トン積糖蜜専用車は、なぜか2形式に別けられる。一つは既出のタキ10900形、他の一つは今回取り上げるタキ12000形であった。

 タキ12000形は昭和43年8月日車支店で、1ロット3両が製作された。ちなみに川崎製のライバル形式であるタキ10900形は、本形式より3ケ月前に誕生している。
 設計比重は1.3と大きく、容積は27.2mであった。

 タンク材質が耐候性高張力鋼となった点が、普通鋼製のタンク体を持つタキ10900形との相違点である。板厚は鏡板8mm・胴板6mmと薄くなり、大幅に軽量化された。

 ドームレスのタンク体は直径1,850mm・長さ8,850mmとタキ10900形とほぼ同寸で、写真のように内部には加熱管装置が設置されていた。タンク受台はタキ10900形と異なり、古風な帯金方式を採用したが、これは同社製タキ5750形と相通じる特徴である。
 台枠は日車特有の側梁省略タイプで、長さは10,000mm、台車はTR41Cであった。

 所有者は三菱商事KK・常備駅は新興であった。タキ12000と01は新興にいたが、タキ12002は手宮駅の臨時常備となり、北海道内で運用されていた。新興の2両は昭和58年2月に廃車となったが、本車は1年程長生きし、昭和59年3月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ10900形10900 昭和43年川崎製の対抗形式で、タンク材質が異なる。

●関連形式 タキ6650形6650 昭和42年日車支店製のコンクリート混和剤専用車で、良く似ている。


■主要諸元
製造年   昭和43年8月
製造所   日車支店
設計比重 1.3
タンク容積 26.9m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 9,650mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   枕梁間側梁省略形
長さ      10,000mm
BC間距離  7,000mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD203−254形
台車      TR41C形

タキ12000形12002の写真

【写真1435】 タキ12000形12002 P:吉岡心平所蔵


【特別編435】031111作成R4、050427R4A、070711R4A2、090602R4BY、130622R4C。