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タキ12000形12002 |
私有貨車 |
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形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
35トン積糖蜜専用車は、なぜか2形式に別けられる。一つは既出のタキ10900形、他の一つは今回取り上げるタキ12000形であった。 タキ12000形は昭和43年8月日車支店で、1ロット3両が製作された。ちなみに川崎製のライバル形式であるタキ10900形は、本形式より3ケ月前に誕生している。 タンク材質が耐候性高張力鋼となった点が、普通鋼製のタンク体を持つタキ10900形との相違点である。板厚は鏡板8mm・胴板6mmと薄くなり、大幅に軽量化された。 |
ドームレスのタンク体は直径1,850mm・長さ8,850mmとタキ10900形とほぼ同寸で、写真のように内部には加熱管装置が設置されていた。タンク受台はタキ10900形と異なり、古風な帯金方式を採用したが、これは同社製タキ5750形と相通じる特徴である。 所有者は三菱商事KK・常備駅は新興であった。タキ12000と01は新興にいたが、タキ12002は手宮駅の臨時常備となり、北海道内で運用されていた。新興の2両は昭和58年2月に廃車となったが、本車は1年程長生きし、昭和59年3月に廃車となった。 |
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●同一専用種別 タキ10900形10900 昭和43年川崎製の対抗形式で、タンク材質が異なる。 ●関連形式 タキ6650形6650 昭和42年日車支店製のコンクリート混和剤専用車で、良く似ている。 |
■主要諸元 製造年 昭和43年8月 製造所 日車支店 設計比重 1.3 タンク容積 26.9m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス |
タンク材質 耐候性高張力鋼 タンク板厚 胴板6・鏡板8mm タンク直径 1,950mm タンク長さ 9,650mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 枕梁間側梁省略形 長さ 10,000mm BC間距離 7,000mm 留置ブレーキ 両側 空気ブレーキ KSD203−254形 台車 TR41C形 |
【写真1435】 タキ12000形12002 P:吉岡心平所蔵