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タサ3200形3200 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
20トン積アルコール専用車と言えば、戦前の名車タサ3000形を思い出すが、その影に隠れた形式として、今回取り上げるタサ3200形があった。 タサ3200形は昭和25年3月新潟で、1ロット3両が製作された。タサ700と1700形のように戦前・戦後で形式を別けた例は数多く、通常は戦後製が多数派だが、本形式はその例外である。 これはタサ3000形は国策の産物であり、戦後暫くは余剰化していたこと、アルコール輸送の需要がこれを上回り、新車が必要となった頃はタキ3500形30トン車の時代に移っており、タサは中途半端となった事が挙げられる。 |
外観は当時の標準形であるタサ1700形ガソリン専用車に酷似し、タンク寸法は直径1,960mm・長さ8,804mmだが、積荷比重が大きいので長さは700mm短かくなった。 落成時の所有者は酒精産業KK・常備駅は木崎であった。昭和26年2月〜27年9月の間は連合軍に貸し渡され、復帰後は稲毛駅常備となった。会社名は昭和31年3月に日本アルコール販売KKに変わった。常備駅は昭和35年1月鹿屋、昭和41年3月石岡、昭和59年2月鉾田、昭和60年2月新崎と変遷し、平成8年4月に廃車された。 |
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【写真1434】 タサ3200形3200 昭和51年9月5日 塩浜操駅にて P:吉岡心平